2024-03-28T23:56:15Z
https://soar-ir.repo.nii.ac.jp/oai
oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:00019592
2022-12-14T04:40:44Z
40:41
談話論からみた句末音調形式の抽出
IP-Final Intonation in Tokyo-Accent-System Dialects from the Perspective of a Theory of Spoken Discourse
沖, 裕子
談話論
アクセント
イントネーション
プロミネンス
インテンシティ
東京式アクセント言語ではアクセント,イントネーションはともにピッチ変動による超分節的単位であるが,イントネーションはアクセントより上位に位置し,語アクセントにかぶさり,語に付帯するアクセントを弱化もしくは除去する力をもっている。アクセントが語に付帯する所与の単位であるのに対して,イントネーションは,記号列の意味に随伴し,談話表現において話し手が意図的,選択的に使用しうる単位である。イントネーションの働きは,①句音調と②句末音調に大別される。①は記号列の意味的まとまりを表現する機能,②は記号列の有する知的意味に話し手の発話態度というモーダルな意味を加算する機能を有している。話し手は,句音調によって音調句を表現しつつ談話を推進させていく。この音調句末において,話し手は,句末音調による表現を記号列による表現に加算することができる。有標となる句末音調の音韻的形式には,/上げ・平ら・下げ/の3 種がある。これら3 種の句末音調には,それぞれA 種とB 種がある。A 種とは,句末拍とその手前の拍との高さの関係で/上げ・平ら・下げ/が決定される形式,B 種とは,句末母音の伸長による漸次的高さの方向性で,/上げ・平ら・下げ/が決定される形式である。A 種はプロミネンス,B 種はインテンシティの働きによる。表現的圧力がかからない無標の形式では,アクセントがそのまま顕現する。表現的圧力がかかる場合,句末音調は,(i)A 種のみ,(ii)B 種のみ,(iii)組み合わせ,として結節される。(iii)には,A 種とB 種,B 種とB 種の組み合わせがある*。
Article
国立国語研究所論集.5:77-94(2013)
国立国語研究所
2013-05
jpn
journal article
VoR
http://hdl.handle.net/10091/00020353
https://soar-ir.repo.nii.ac.jp/records/19592
https://doi.org/10.15084/00000505
10.15084/00000505
2186-134X
AA12536262
国立国語研究所論集
5
77
94
https://soar-ir.repo.nii.ac.jp/record/19592/files/24520498_04.pdf
application/pdf
408.8 kB
2018-03-14