@article{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:00010564, author = {加藤, 光一}, issue = {1}, journal = {信州大学農学部紀要}, month = {Sep}, note = {かつての「アジアの経済成長」は,一転して経済危機に陥っている。本格的な「20世紀末世界恐慌」のはじまりを予感させる。その「アジアの経済成長」に関する研究は,工業ないしは経済成長の光の部分のみを問題にしてきた。その経済成長の要因について,農業サイドから分析されることは皆無であった。そこで本稿では,農業サイドからそのメカニズムを明らかにするための基本的な考えを提示する。同時に,そのことは経済危機に陥ったことの根本を明らかにすることにもなろう。 その具体的なものは,東アジア資本主義の再生産構造の基本的な性格の認識から出発し,そのもとで編成されてきた農業形態,具体的には東アジアの小農形態の比較研究ということから行わなければならない。明らかにしたのは次の点である。(1) 東アジア,具体的には日本,韓国,台湾の相互規定関係から東アジア資本主義の基本的性格を明らかにした。それは「外資・外需型再生産循環構造」とネーミングしている。(2) 解放後の韓国資本主義をモデルにその展開過程を検討し,なぜ「外資・外需型再生産循環構造」になっているかを明らかにした。(3) (2)との関係で支配的な農業形態である小農的農業構造がどのように変貌したかを明らかにした。(4) 従来とられていた国別の分析というのではなく,東アジア現代比較農業構造論として検討しなければならない課題が,存在していることをあきらかにした。, Article, 信州大学農学部紀要. 35(1):1-18(1998)}, pages = {1--18}, title = {東アジア現代比較農業構造論のパースペクティヴ}, volume = {35}, year = {1998} }