@article{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:00010565, author = {佐藤, 幸雄 and 細江, 裕}, issue = {1}, journal = {信州大学農学部紀要}, month = {Sep}, note = {栄養繁殖が困難とされるホクシマメナシの台木繁殖の可能性を検討するため,展葉期に2年生の穂木を採取し,さし木実験を試みたところ,次のような結果が得られた。1)発根促進剤として4種類のオーキシンを用い,それぞれさし木直前に2,000ppmの高濃度処理を行った。その結果,発根率が最も高かったのはIBA処理の95%で,IAA処理の90%がこれに次ぎ,NAA及びNAd処理はそれぞれ10%以下で,無処理の70%に比べて著しく低かった。2)6種類のさし床用土とIBA1,000ppm処理の有無を組合わせてその効果を調べたところ,鹿沼土の単用区及びピートモスと鹿沼土の混用区のIBA処理が,いずれも95%の活着率で最高であった。また,各床土区ともIBA処理によって活着率が高まり,1次根数の増加も認められた。ただし,砂区の活着率は,IBA処理に関係なく0%であった。3)IBA処理濃度が活着率に及ぼす効果は,500及び1,000ppmがいずれも最高の95%を示し,2,000ppm以上では濃度が高まるにつれて低下した。しかし,1次根数は濃度が高まるにつれて増加する傾向を示した。4)さし穂1本当たりの葉芽数に関する調査では,2芽区において100%の活着率を示し,3芽区においては95%と高かったが,1芽区では70%で若干低かった。5)展葉枝ざしの適期を調査するため,展葉期間中にさし穂1芽(先端芽)当たりの展葉数を段階的に変えてさし木を行ったところ,展葉枚数が増加するにつれて活着率も増加し,6~7枚で100%の活着が認められた。また,1次根数及び1個体当たりの生体重も展葉数の増加にともなって多くなる傾向を示し,実用的なさし木適期は2週間以上に及んだ。6)摘葉処理の影響を調査した結果は,無摘葉区が100%,半摘葉区が95%の高い活着率を示したが,全摘葉区では活着はまったく認められなかった。7)2年生の枝からのさし穂の採取部位は,中央部が最も活着率が高く,基部,先端部の順に低下した。また,中央部は1次根数も最高であった。, Article, 信州大学農学部紀要. 35(1):19-24(1998)}, pages = {19--24}, title = {展葉枝ざしによるホクシマメナシ(Pyrus betulaefolia Bunge)の台木繁殖}, volume = {35}, year = {1998} }