@article{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:00010650, author = {伊藤, 精晤 and 山田, 隆信}, issue = {2}, journal = {信州大学農学部紀要}, month = {Dec}, note = {山村における農家の敷地は平地の農村よりも自然環境との関係が緊密にならざるを得ないと考えられる。傾斜による土地利用の制約,風向や日照の限られた条件,水の得られる条件,山林資源の豊富さなどの条件は,山村生活を自然との結びつきの強いものとしてきた。 農家の敷地の状態は農業の比重低下と農家生活の変化の中で大きく変化している。農家敷地は作業庭としての特質をより多く残していることが考えられるが,農外の勤労者としての生活に重点が移り,一般の住宅との区別がみられないような,生活機能と趣味を重視した庭を持つところが多くなっていることが推察される。ところが山村では人口減少の社会変化が家族構成や農業形態に影響を与え,農家敷地の状態を以前の状態のまま止めている点と変化を生じさせている点とを見出せる。 そこで,長谷村非持地区を事例として,山村の農業と敷地の変化の一部を明らかにした。この地区の農家家族の多くは兼業であり,3世代家族の割合も多いが,高年夫婦の1世代家族の比重も増している。農業への従事は中高年の世帯主夫婦が主である。多くの農家の敷地には古い母屋,蔵などの建物が残され,同時に新しい農器具庫,車庫などが建設されている。各農家は農家敷地の立地条件を生かして快適な環境を確保しているが,集落の共同関係の変化や道路建設などの環境変化によって,境界に設備を必要としてきている。現在の山村の家族と農家敷地の変化の実態を非持地区の事例調査から明らかにできたと考える。, Article, 信州大学農学部紀要. 28(2): 87-115 (1991)}, pages = {87--115}, title = {山村の農家庭に関する研究 I : 山村の農業と敷地の変化,長野県長谷村非持地区を事例として}, volume = {28}, year = {1991} }