@article{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:00010659, author = {増沢, 利和}, issue = {2}, journal = {信州大学農学部紀要}, month = {Dec}, note = {オオニジュウヤホシテントウ(Ev)とヤマトアザミテントウ(En)の成虫を,異った3つの温度条件下(20,25,30℃)で1対飼育し,雌成虫の産卵数のちがい,産卵に好適な温度および生存期間への温度の影響を調べた。 その結果,Evでは1雌当りの産卵数および卵塊数は25℃,20℃,30℃の順に多い傾向がみられたが,3温度区の間に有意な差はみられなかった。しかし,総産卵数は25℃で最も多い傾向があった。さらに,20℃で雌成虫の生存期間が最も長く,平均卵塊卵粒数も最も多かった。以上の結果から,増殖能力の指数として,平均生存日数,1雌当りの産下卵塊数および平均卵塊卵粒数を組み込んでみた。その結果,20℃および25℃がEvの産卵,生存に好適であり,30℃は高すぎると考えられた。 Enでは1雌当りの産卵数と卵塊数,雌成虫の生存期間および総産卵数が25℃で最も多く,また,増殖能力の指数も最も大きかった。20℃がこれに次いだが,1雌当りの産卵数に有意な差がみられず,20℃,25℃ともにEnの産卵,生存に好適であろう。30℃では1雌当りの産卵数がきわめて少なく,増殖能力の指数も小さいことから,不適であると考えられる。 これらの結果の両種間での比較から,両種の産卵能力(一生の間に産む総産卵数)に差があり,また,Evの産卵に好適な温度範囲はEnのそれより広いと考えられた。この産卵能力のちがいは両種の野外における密度のちがいに影響を及ぼしている原因の一つであると考えられる。, Article, 信州大学農学部紀要27(2): 43-48 (1990)}, pages = {43--48}, title = {異った温度条件下におけるオオニジュウヤホシテントウEpilachna vigintioctomaculata とヤマトアザミテントウE. niponica雌成虫の増殖能力の比較}, volume = {27}, year = {1990} }