@article{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:00010669, author = {佐々木, 隆}, issue = {1・2}, journal = {信州大学農学部紀要}, month = {Jan}, note = {小論は前に行った韓国農村の実態報告を基に,農業展開の過程を農村における社会集団の面から検討を加えたものである。小論の要旨は以下のようである。第1には,地縁的に形成される組織は伝統的に2つの性格のものからなっていた。1つは農民間の利害対立(支配-従属関係)を内包する場合であり,他は利害を共通にする(相互に対等な農民間の関係を前提とする)場合である。ただしこのように異なる性格をもつ組織が併存していたとはいえ,運営:方法では共通した点を多くもっていた。第2は,農村において新たな組織形成がなされる場合,その組織運営において以上の伝統的形態が何らかのかたちで引き継がれることである。農民組織での運営の仕方は,里を中心に蓄積されてきた運営方法のあり方に規定されてくるのである。第3には,実際に特定地域の多くの農民が新たな生産形態をとろうとするさいにも,伝統的農村関係が媒介する場合があることである。第4は,制度化された部落組織がただちに「所得増大機会の共有化」に結びつくのではなく,そのような行動は農民的協同組合の形成を媒介とした時生じることである。農民的協同組合が地縁関係の中から生じてくるには,農民の自立性の一定の展開が前提となる。そしてそれは農業的にいえば,労働集約的作物の展開がその契機となっている。第5には,以上において注意しなければならないのは,稲作などの土地面積依存型の農業に従事する農民の間では常に支配-従属関係が発生するというわけではないことである。農民の所得源泉が多様化するに従い,そこでも農民間の関係に大ぎな変化が生じたのである。, Article, 信州大学農学部紀要 26(1・2): 49-62(1990)}, pages = {49--62}, title = {韓国における農業の展開過程と村落(2)―実態調査の総括―}, volume = {26}, year = {1990} }