@article{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:00010917, author = {菅原, 聡}, issue = {1}, journal = {信州大学農学部紀要}, month = {Mar}, note = {1.括約誤差は通常の偶然誤差とは異なるが、やはり一種の偶然誤差と考えられるものである。そしてその確率分布は対象林分の本数分配によって定められる。2.理論的な考察に際しては、三種の基本的な場合として、一様分布、正規分布、H.A.MEYERによる択伐林型分布をとりあげた。3.毎木調査における総直径括約誤差について次の結論が導かれた。1)総直径括約誤差は本数分配の如何を問わず測定本数Nが10本以上にもなれば近似的ちに平均値E(μ)、分散と云う正規分布にしたがう。ここでαは括約階巾である。2)したがって総直径括約誤差は、99%の信頼度でE(μ)-a/2√3N とE(μ)+a/2√3N との間にあると期待されるのである。3)平均値E は本数分配によって異なり、一様分布にあつてはE(μ)=0正規分布にあつては E(μ)=a²/12σ² K∑i=1 ni(di-A) H.A.MEYERの分布にあつては E(μ)=a²・α/12・N である。ここでAは林分平均直径、σ2は直径値の分散値、kは直径階の数、niおよびdiはそれぞれ第ゴ直径階の本数および直径階中央値である。そしてαはH.A.MEYERによる分布函数G(x)=βℯ⁻ªx における常数でH.A.MEYERによれば通常0.05~0.08である。4.毎木調査の総断面積括約誤差については以下の結論が導かれた。1)総断面積括約誤差は本数分配の如何にかかわらず測定本数Nが10本以上になれば似的に平均値 E(y),分散 π²・a²/48 K∑i=1 ni・di² と云う正規分布にしたがう。2)したがつて総断面積括約誤差は99%の信頼度で E(ν)-π・a/4 √3 K∑i=1 ni・di² と E(ν)+π・a/4 √3K∑i=1 ni・di² との間にあると期待される。3)平均値E(y)は本数分配によつて異なり一様分布にあつては、E(ν)=-N・π・a²/48 正規分布にあつては、 E(ν)=π・a²/24σ² K∑i=i ni・di(di-A)-N・π・a/48 H.A.MEYERの分布にあつては E(ν)=π・a²・α/24 K∑i=1 ni・di-N・π・a²/48 である。4)測定本数が少ないときや括約階巾の狭い時は、一般に平均値は推定限界値に比べて無視し得る程に小さくこれを考慮しなくてもよいが、測定本数が多くなるにつれて、平均値の方が重要な役割を占め誤差は次第にE(ν)に近づく。したがつて正規分布、H.A.MEYERによる分布も共に測定本数が大になるにつれて正の誤差を生じるようになる。5.以上の理諭の妥当性を現実林分を対象として検討してみた。実験に供せられたのは、スギまたはヒノキの人工一斉林分(正規分布にしたがう)と、スギの天然生林分(H.A.MEYERの分布に近い)であるが、すべての場合、理論の正しいことは示された。, Article, 信州大学農学部紀要 2(1): 1-70(1959)}, pages = {1--70}, title = {毎木調査における括約誤差について}, volume = {2}, year = {1959} }