@article{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:00010949, author = {瀧井, 暁子 and 泉山, 茂之 and 日吉, 晶子 and 細川, 勇記 and 小平, 廣幸 and 奥原, 由孝}, journal = {信州大学農学部AFC報告}, month = {Mar}, note = {長野県伊那市ますみヶ丘の通学路の安全を確保する一環として,2013年7月に通学路に隣接するトウモロコシ畑5ヶ所に電気柵を設置した。電気柵によるツキノワグマの防除効果を検証することを目的とし,2012年5~7月に錯誤捕獲され,農地を利用していた3頭(亜成獣メス1頭,成獣オス2頭)のツキノワグマについて,電気柵設置前(2012年)と電気柵設置後(2013年)の利用を比較した。追跡した3頭は,近隣に電気柵のない畑があるにもかかわらず,2013年に電気柵を設置した畑に入ったが,その後,同じ畑を再び利用することはなかった。亜成獣メス1頭は,電気柵のある畑に入った後,電気柵のない飼料用トウモロコシ畑をその後一回も利用しなかったのに対し,トウモロコシ畑に依存していた年数が長いと考えられた成獣オス2頭は,電気柵のない畑をその後も継続して利用していた。樹林と隣接する通学路沿いのトウモロコシ畑に電気柵を設置することで,トウモロコシ畑を移動経路として利用できなくなり,樹林に滞在するクマが減少した。以上から,当地域において,電気柵はツキノワグマの防除対策として有効であることが示された。若齢個体に対しては,畑への依存を減らすことも可能であると推測されたため,農作物被害が発生した早期の段階における対策の重要性が示唆された。, Article, 信州大学農学部AFC報告 12: 25-32 (2014)}, pages = {25--32}, title = {電気柵設置によるツキノワグマの行動変化}, volume = {12}, year = {2014} }