@article{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:00010986, author = {泉山, 茂之}, journal = {信州大学農学部AFC報告}, month = {Mar}, note = {北アルプスの上高地に生息する「明神の群れ」の直接観察法による行動追跡記録をもとに,積雪期の99箇所の泊り場を確認し,立地条件について分析した。泊り場として利用されていた環境区分は例外なく常緑針葉樹林であった。泊り場の位置は,河辺林・扇状地と斜面境界付近に多かった。斜面の向いている方位は南,平坦地,南東の順に多かった。冬型気圧配置では風下斜面の利用が多く,-10℃以下の冷え込みの日では南向き斜面の利用が多く,気象条件により利用斜面方位は異なっていた。採食樹種は河流により近い林縁ほど多いことから,1・2月の遊動が制限される時期には,より採食場所に近い河床近くを,泊り場として選択していると考えられた。泊り場として利用された常緑針葉樹林は,採食場所として利用された落葉広葉樹林や河原裸地に比べ温度の低下が鈍く,低温の条件が緩和されていた。常緑針葉樹林は日温度ロ゚差が少なくすぐれた緩衝作用を持つことに加え,強風について著しい防風効果を持っていた。この上で,群れ生活を行っている社会性を最大限に生かし,いかにエネルギーの損失を防ぐか,より栄養価の高い食物をいかに効率よく採食するかという低収益・低損失の観点から泊り場環境が選択されていると考えられた。, Article, 信州大学農学部AFC報告 10: 75-84(2012)}, pages = {75--84}, title = {上高地に生息するニホンザルの積雪期における泊り場の環境選択}, volume = {10}, year = {2012} }