@article{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:00011095, author = {藤田, 政良 and 萩原, 新}, journal = {信州大学農学部AFC報告}, month = {Mar}, note = {本研究は,長野県下の福祉施設,医療施設における農・園芸活動および園芸療法の実態を把握し,療法的な園芸活動と研究の問題点を明らかにしようとした。長野県下の福祉施設,医療施設669箇所に対して郵便でアンケート調査を行い,57%の回答を得た。農・園芸活動は全体の52%で実施され,施設グループ別でみると,障害児福祉施設(以下では福祉を省略)が最も高く86%,最低で医療施設(以下病院)の43%であった。活動開始後年数は5年以下であった。農・園芸活動を行う場合は,全体では農場および花壇が多かった。園芸活動を行う場合のうち多い場所は,高齢者施設では花壇・庭園が,知的発達障害児施設では農場,温室等であった。農・園芸活動で取扱う植物はいずれの施設でも花(草花・花木),野菜が圧倒的に多かった。活動時間は1回当たり1時間以内であった。農・園芸活動の種類は,たねまき,植え付け・移植,水やり・水かけ,除草,収穫が多かった。障害児施設および知的発達障害者施設では圃場の準備から収穫まで行う園芸活動が行われていた。農・園芸活動の指導・援助者は医療・福祉関係者以外の職員が61%で最も多かった。また,農・園芸の専門家は8%,ボランティアは13%で少なかった。農・園芸活動を行う目的は,療法的な効果を意識せず,「農・園芸活動そのものを楽しむ」施設が圧倒的に多かったが,「気分転換」,「生きがい獲得」など精神的効果がそれに次いで多かった。農・園芸活動参加者の変化は病院では「積極性がでてきた」および「明るくなった」が多く,全体的には精神的,社会的効果が多い傾向であった。農・園芸活動の効果の有無及び内容について評価を実施している施設は,全施設の17%に過ぎなかった。評価を行っている比率が最も多い施設は医療施設で42%,次いで知的発達障害施設の24%であった。農・園芸活動参加者への効果は,全体的に身体的効果よりも「明るくなった」,「情緒の安定」,「積極匪が出てきた」等の精神的効果や「周囲との会話が増えた」,「戸外を好むようになった」等の社会的効果をあげる施設が多かった。農・園芸活動を治療・訓練の一つとして位置付けている施設は,全体では37%で少なかった。これらの施設で農・園芸活動を進める上での問題点は,専門家・スタッフ・ボラソティア等の指導・援助者不足が最も多く,次いで,活動場所,資金,材料の調達の困難さや治療・訓練の評価の困難さが多かった。園芸療法について「よく理解している」施設は全施設のうち4%で少なく,ほとんどの施設が「内容がわからない」か「聞いたことがない」と回答した。, Article, 信州大学農学部AFC報告 1: 35-50(2003)}, pages = {35--50}, title = {長野県下の福祉施設および医療施設における農・園芸活動の実態と療法的活用に関する調査研究}, volume = {1}, year = {2003} }