@article{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:00011133, author = {登内, 徳一郎}, journal = {信州大学農学部学術報告}, month = {Apr}, note = {1) 腹窓を装着した家兎に自然交尾を行わせ,その前後から排卵まで子宮運動を観察し,その運動の経時的な変化を測定し,子宮運動が精子進行に関与するかをも検討した。 2) 腹窓下子宮には蠕動・捻転・振子・分節・移行の各運動があつたが,蠕動運動が主で他の各運動は稀にしかみられなかつた。 3) 蠕動運動発生頻度は交尾前と交尾後30分までは大差ないが,交尾後1時間から著しく増加し,5~7時間で最高に達し,以後そのレベルで排卵にいたつた。卵巣濾胞直径と蠕動運動頻度との間には相関関係がみられ,濾胞の発達はEstrogenの分泌を伴い,これが子宮の運動の亢奮波発生の感受性を高めるものと考察した。 4) 蠕動運動は主として子宮両側端に発生し上行・下行の両波として子宮反対側に移行するが,子宮の他の部位からも蠕動運動を発生する。交尾後の時間経過は途中衝突波を発生し相殺・乗越・反動・交叉・展開の各波が多くなる。また蠕動運動進行速度は秒速2.1±0.8mmであった。 5) 蠕動運動の進行方向は交尾前は下行波が上行波より多い傾向であるが交尾後は漸時上行波が多くなり上行・下行の両波が交錯しつつ,上行波が漸時子宮尾側より頭側に波及して行くのがみられた。 6) 交尾後上行波の頻度増加があつたが,更に子宮内腔の粘液が蠕動運動によつて移動するのが観察された。したがつて精子進行に関与するものと考察し,これらの運動はまたSperm Capacitationに関係する因子の一つとも推察した。 7) 陰門刺激を与えつつ子宮及び膣の運動を観察したが運動は正常で注入された精液を膣から子宮へ輸送するという,特殊の運動はみられなかつた。これらから精子進行について考察を加えた。 終りに臨み御校閲を賜った本学三村一博士並びに吉田元一博士に深甚の謝意を表する。, Article, 信州大学農学部学術報告 8: 49-64(1963)}, pages = {49--64}, title = {家兎の子宮運動に関する研究 : 第1報 排卵前の子宮運動}, volume = {8}, year = {1963} }