@article{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:00011278, author = {高橋, 成直 and 増田, 秀樹 and 関, 亘}, journal = {信州大学農学部演習林報告}, month = {Oct}, note = {17年生のカラマツ辺材部に含まれる遊離アミノ酸の季節変化を1971年3月から1972年3月まで調べた。実験の結果を要約するとつぎのとおりである。1)この実験で検出された遊離アミノ酸は19種類であるが,そのうちでは(グルタミン酸+グルタミン),(オルニチン+シトルリン),アルギ三ンおよびrアミノ酪酸の含有量が他のものに比較してとくに多かった。2)(グルタミン酸+グルタミン)は早春のカラマツ生育開始期にとくに多量であった。3)γ-アミノ酪酸はカラマツの生育旺盛な時期に比較的多量に存在するアミノ酸であるが,とくに7月中旬から8月中旬にかけて相対的に高い割合を示した。4)アルギニンおよび(オルニチソ+シトルリン)はカラマツの落葉直前から休眠期にかけて多量に存在するアミノ酸である。そしてアルギニン含量の急激な増加或は減少に伴なって(オルニチン+シトルリン)含量は減少或は増加する傾向を示すのでこれらのアミノ酸の間には相互に密接な関係があることが予想される。5)上記のアミノ酸をのぞく他の大部分のアミノ酸の季節変化はつぎに示す全遊離アミノ酸量のそれとほぼ同様の結果を示した。ただし樹幹上部では6月中旬にも含有量のピークが認められた。6) 全遊離アミノ酸量は樹幹の各部位(上部,中部および下部)でほぼ同じ季節変化を示し,早春のカラマツ生育開始期と冬の休眠期にそれぞれ含有量のピークが現われる。生育開始期にみられる全遊離アミノ酸量の急激な増加は主にこの時期における(グルタミソ酸+グルタミン)の急増によるものであり,休眠期にみられる全遊離アミノ酸量の急激な増加はこの時期におけるアルギニンおよび(オルニチン+シトルリン)の急増によるものである。以上の結果から,カラマツのアミノ酸代謝機構にもすでに他の高等植物で認められているオルニチン回路が関与していることを予想することができる。, Article, 信州大学農学部演習林報告 12: 1-15(1975)}, pages = {1--15}, title = {カラマツ材中の遊離アミノ酸の季節変化}, volume = {12}, year = {1975} }