@article{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:00011290, author = {木平, 勇吉 and 木村, 和弘 and 千野, 敦義 and 酒井, 信一 and 北沢, 秋司 and 菅原, 聰}, journal = {信州大学農学部演習林報告}, month = {Aug}, note = {林道に関する問題を解析する手順としてまず「開設工法」に関する技術課題を設定した。その課題を解析するための実験林道の設計に先だって,「林道のあり方」に関する討議を行ない林道に対するわれわれの認識を整理し明確にした。これらを個条的に要約すると次のとおりである。1)林道は林地の地利を向上させ森林経営を有利に展開させる最も有効な手段である。2)今日地利という概念の内容は木材搬出の有利性および販売や育林など森林作業を行なう人間の職場として有利性を含めた経営の有利性の尺度である。3)林道開設が有利な手段となりうる林地は主として自然の立地条件に恵まれた一定の範囲であり,その範囲外では林道は無効でありむしろ有害である。4)林道の機能として対象とする林地という「広がり」をむらなくカバーすることが要求されるから,その配置は必然的に網目状になる。このことは,5)一般道路では輸送が高速で大量に安全に行なうことを目的として必然的にその配置が直線であるのに対し著しいちがいである。6)しかし山地では,地形,地質,水の流れなどによって施工が著しく制約されるので個々の林地に適する個性的な林道の配置と構造を計画する必要がある。7)そこでの林道設計および施工法の目標は「いかにして山を削らず,いかにして林地でなくなる範囲を少なくするか」におかれる。8)そのためには切土量を少なくし盛土を有効に生かさなければならない。信州大学農学部手良沢山演習林を対象林地とした場合,そのための具体的な方法として次のことが提案された。林道のルートを尾根筋に選定する。切取り土の運搬を行なう。施工機械は中型でショベルタイプを用いる。水の分散処理を行なう。編柵など盛土あるいは捨土流出防止の工作物を設ける。切取り斜面,盛土斜面の勾配を検討する。施工季節を検討する。, Article, 信州大学農学部演習林報告 9: 25-38(1972)}, pages = {25--38}, title = {林道に関する研究I : 林道のあり方についての討議}, volume = {9}, year = {1972} }