@article{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:00011844, author = {Itino, Takao}, issue = {1}, journal = {Researches on Population Ecology}, month = {}, note = {寄生率の空間的密度依存性は,同じ寄主-寄生者の組み合わせであれば,場所や世代が違っても基本的には同じパターンを示すという研究がこれまでなされてきた.本研究ではこの点について,世代によって寄生率の空間的パターンが異なっていった事例を示す.合わせて,異なる2種の寄主に対する寄生の空間的パターンが基本的には類似していたことも報告する.京都市の広範囲にわたる地域 (10km x 10km) において 1980 年から 1984 年にかけて野外調査を行った.この地域にパッチ状に分布する 2 種のドロバチ,オオフタオビドロバチ (Anterhynchium flavomorginatum) とオオカパフスジドロバチ (OrancistrocCTUS drewsent) に対するドロバチャドリニクバエ (Amobia distorta) の寄生率の空間的パターンをオオフタオビでは 4 世代,オオカバフでは7世代について調べた.寄生率の空間的密度依存性は,両寄主とも世代によってそのパターンが変化した.平均寄生率が低い世代においては,寄主密度の高いパッチほど寄生率も高くなった.一方,平均寄生率が高い世代においては,寄生率はパッチ当たりの寄主密度の高低にかかわらずほぼ一定であった.これらの傾向は両寄主ともにみられ,寄生率の基本的な空間的パターンは 2 種の寄主間で類似していた.代によって寄生の空間的パターンが違っていた理由を理解するために,ニクバエ成虫がパッチ閣でどのように空間分布しているかを,平均寄生率が低い世代について調べた.エクパエが少なくともl頭発見される確率は,寄主密度の高いノミッチほど高く,寄主の多いパッチにニクバエが集まってくることがわかった,しかし, IWAO (1968)の m-m 法で解析するとニクバエ成虫は空間的に正の二項分布をしており,互いにある程度以上こみあわないようにパッチを選んで、いることがわかった.パッチ当たり最大収容数は 4.05 頭と推定された.平均寄生率の高い世代においては,寄主を探索するニクバエの個体数が多いため,寄主密度の高いパッチでニクバエ同士の相互干渉が頻繁におこると考えられる.この干渉を避けるためにニクバエが寄主密度の低いパッチへ分散することによって,寄生率がどのパッチでも同じレベルになったと結論づけた., Article, Researches on Population Ecology. 30(1):1-12 (1988)}, pages = {1--12}, title = {The spatial patterns of parasitism of eumenid wasps,Anterhynchium flavomarginatum andOrancistrocerus drewseni by the miltogrammine flyAmobia distorta}, volume = {30}, year = {1988} }