@techreport{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:00016709, author = {中野, 浩平 and 土田, 勝義}, month = {Mar}, note = {霧ケ峰高原は,標高1600m-1900mに位置し,採草,火入れといった人為的影響の下に成立した半自然草原である.しかし,管理が放棄され,レンゲツツジを中心とした木本類の繁殖が顕著となってきた.本研究ではレンゲツツジの霧ケ峰における分布,生態を調査研究し,どのようにしてレンゲツツジが繁殖しているのかについて解明する. また,草原保全の観点から刈り取りによるレンゲツツジの生長抑制の効果について実験した.その結果明らかになったことは, レンゲツツジの生態的特徴として,低標高地,樹林・植林地の風背側,凹地や沢筋といった場所に多く分布していた.レンゲツツジ群落と草本群落の種構成の比較から,両群落は種数の差が約2倍あり,レンゲツツジと草本植物の共存はきわめて難しいと言えた.また繁殖戦略として,小さい種子を多く生産していることから,多くの種子を広範囲に散布すること,また,栄養繁殖が行われていることも確認された.レンゲツツジは,冬芽の枯死率調査から,積雪上の冬芽は枯死率が高いこと,また積雪下の冬芽は枯死率が低いことが確認された.また,個体の形態等の調査から,地上部の更新により個体を延命していることが確認された.刈り取りによるレンゲツツジの生長抑制実験から,レンゲツツジはダメージを受けると萌芽によって回復することが確認された.また,刈り取り時期によって回復量が異なり7,8月の刈り取りによって生長は抑制された.6月刈り取りではレンゲツツジの回復がよく刈り取り時期には適さないと考えられた.また,レンゲツツジは1回の刈り取りでは枯死しないため継続的な刈り取りが必要であると考えられた., Article, 環境科学年報26:22-32(2004)}, title = {霧ケ峰におけるレンゲツツジの生態と刈り取りによる生長の抑制効果について}, year = {2004} }