@techreport{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:00016765, author = {酒井, 秋男 and 松本, 孝朗 and 斉藤, 宗雄 and 松崎, 哲也 and 小泉, 知展 and 石崎, 武志}, month = {Mar}, note = {チベットヒツジはヒマラヤ高地の海抜6,100mまで分布・生息しており、ナキウサギやヤク(毛牛)とともに、完全高地適応動物と考えられる。そこで、チベットヒツジの高地順応特性を明らかにする目的で、中国青海省(海抜2、300m) で人工気象室を用いて、海抜Om,2,300mおよび4,500mの陽圧および、低圧暴露負荷を行った時の肺循環動態の変化を検討した。チベットヒツジは中国青海省の高原に生息する7頭を用い、対象動物として、同地に伺育しているブタ(5頭)を用いた。主な測定項目は体重(BW)、体血圧(Psa)、肺動脈圧(ppa)、ヘマトクリット(Ht)、左心室重量(LVW)、右心室重量(RVW)および血液のガス分析である。その結果、以下のことが明らかとなった。1)チベットヒツジはブタと比較して、Ht、右心室肥大(RVW/LVW)が有意に低く、酸素消費量(V02)も有意な低値を示した。2)動物を海抜Om、2300m、および4500m相当の環境に暴露すると、ppaは両種とも海抜の上昇にともなって有意に上昇するが、その上昇の度合いはチベットヒツジのほうが有意に小さい。3) 右心室負荷の度合いを示すppa/Psaも両種とも海抜の上昇にともなって上昇するが、その上昇の程度はチベットヒツジのほうが小さい。以上の結果から、チベットヒツジはブタより町、RVW/LVWが小さく、また低酸素性肺血管収縮現象(hypoxic pulmonary vas∞。nstriction,HPV) も有意に減弱していると云える。これらの結果はナキウサギと同様に完全高地適応動物の特長と考えられる。, Article, 環境科学年報24:87-98(2002)}, title = {チベットヒツジの高地順応特性}, year = {2002} }