@techreport{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:00017093, author = {沖野, 外輝夫}, month = {Mar}, note = {観光地における散在ごみの問題は水質汚濁,大気汚染など,人命にかかわる公害問題にくらべると深刻さは少ない。しかし,人間の豊かな生活環境として,景観と心の安らぎを求めて人々が集まる場としては決してなおざりにできない問題である。特に,ごみ散在の原因が人々の心理・行動によるとζ ろが多く,日常の生活習慣に起因しているととを考えると公害問題を含め,各種の環境問題を解決するうえでも散在ごみの問題を採り上げるζ とは意味のあるととと思われる。本報告では昭和46年から47年にかけて行われた通称「カンコロジー」の後を受けて,散在ごみの問題としては端末部分のごみ箱について採り上げた。ごみ箱のごみ集積機能を高めるうえで,ごみ箱の配置,形態,色彩がどのような影響を与えるかについては昭和49年に上高地で行われた実験の結果を報告した。ごみ箱といえども周辺を清潔にし,目立ち易い位置に配置し,人々が近寄り易いデザインのものが必要である乙とが明らかになり,以後その結果は各地のごみ箱に生かされている。しかし,ごみ箱の機能が高められでも,集積以後の処理・処分の段階がなおざりにされていては散在ごみの問題の解決にはならない。上高地の実験では観光客に対して観光地の美化対策についての意識調査を行った。調査方法は生態学の調査に使われるマーキング・リキャプチャ一法を応用したものである。美化』乙対する意識上での協力度は90%以上と極めて高いが,実行率では男性78%,女性62%と本音と建前l乙大きな差のある乙とが認められた。登山路の散在ごみ対策の実験については回和52年比野辺山高原飯盛山登山コースで行われたものである。登山路出入口に回収所を設け,コース案内看板中にその所在を明示し,ごみの投げ捨て防止を呼びかけたものである。結果は一般ごみについてよりも空缶の場合で効果が高く40......80%散在空缶の減少が認められた。しかし,散在ごみの防止には社会システムとしての防止対策が必要であり,その視点からのデポフット制度の検討が望まれる。, Article, 信州大学環境科学論集6:116-122(1984)}, title = {観光地の散在性廃棄物-その対策と効果-}, year = {1984} }