@article{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:00001757, author = {田中, あゆみ and 安里, 勝人 and 川島, 一夫}, journal = {信州大学教育学部紀要}, month = {Aug}, note = {本研究の目的は, 小学校における学級の中で適用可能な社会的スキル訓練によって児童の社会的スキルの向上可能性を検討することである。研究1は、学級全体の児童を対象として、集団による社会的スキル訓練を行ない学級全体の社会的スキルを向上させることが目的である。結果は、成人観察者による他者評価を測度とした時, 社会的スキル訓練を行なった後の社会的スキルが上昇し有意な差が確認された。しかし, 児童自身の自己評価を測度としたときには有意な差が見られなかった。その理由として、(1)ここで行われた社会的スキル訓練のプログラムが児童にとって不慣れな形態での授業が行われた、(2)社会的スキル訓練が学級単位であったことからリハーサルの際に十分な教示の理解が行われなかった、(3)社会的スキル訓練についての適切な行動を行われなかったこと、(4)社会的スキル訓練に対する般化に対処できなかったことがあげられた。研究2では、特に, 潜在的スキルの低い児童を選定し、ターゲット児童に対しスキル訓練を行なうことによって社会的スキルを向上させることが目的とされた。その結果、成人観察者による他者評価を測度とした時, スキル訓練後の社会的スキルが上昇し、統計的にも有意な差が確認された。研究1と同様に, 児童の自己評価を測度としたときには有意な差が見られなかった。理由として、研究1で検討されたことの他に, (1)そこで使用された目標スキルの選定に問題があった、(2)自己評価の尺度得点に制限があった、等が考察された。また、訓練を通して, 児童に訓練への動機づけをもたせるためにより適切な教示やリハーサルの必要性, 般化を勧めるための手続きの必要性が指摘された。, Article, 信州大学教育学部紀要. 109: 85-96 (2003)}, pages = {85--96}, title = {小学校における社会的スキル訓練に基づく社会的スキルの獲得}, volume = {109}, year = {2003} }