@article{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:00018776, author = {荻田, 佑}, journal = {信州大学農学部紀要}, month = {Mar}, note = {生体内に侵入した細菌,真菌やマイコバグテリアを排除するために,へルパーT細胞17型(Th17細胞)はIL-17を産生することで,好中球の活性化と遊走を促す一方,近年,炎症性腸疾患(IBD)をはじめとする自己免疫疾患の発症と増悪に関与することが明らかとなってきた。特に日本では,IBD患者数は年々増加しおり,IBD発症の要因の1つが,腸管に存在するThl7細胞による, 過剰なIL-17産生であることがわかってきた。著者らはThl7細胞に着目し,過剰なThl7細胞応答を抑制できるプロバイオティクスを見出し, IBDモデルマウスを用いて腸炎軽減効果を検証してきた。通常,生体内の平均酸素濃度は5~7%である。一方,腸管炎症部位では,組織に遊走した多形核単核球による活性酸素産生に伴う酸素の大量消費や,浮腫,血管炎や血管収縮による組織への血液供給量の低下などにより,酸素濃度は1%未満(低酸素環境)となる。最近では,Th17細胞の活性化が低酸素環境下で発現する低酸素誘導因子-1α(HIF-1α)によって制御されることが報告された。著者らも腸間膜リンパ節のリンパ球を1%酸素下で培養するとTh17細胞およびTh17細胞誘導型樹状細胞割合が増加することを確認した。さらに,酸素の供給が不安定な腸管炎症部位を模して抗炎症評価系を構築した。, Article, 信州大学農学部紀要 53: 27-33(2017)}, pages = {27--33}, title = {低酸素環境となる腸管炎症部位での免疫細胞の挙動}, volume = {53}, year = {2017} }