@article{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:00019592, author = {沖, 裕子}, journal = {国立国語研究所論集}, month = {May}, note = {東京式アクセント言語ではアクセント,イントネーションはともにピッチ変動による超分節的単位であるが,イントネーションはアクセントより上位に位置し,語アクセントにかぶさり,語に付帯するアクセントを弱化もしくは除去する力をもっている。アクセントが語に付帯する所与の単位であるのに対して,イントネーションは,記号列の意味に随伴し,談話表現において話し手が意図的,選択的に使用しうる単位である。イントネーションの働きは,①句音調と②句末音調に大別される。①は記号列の意味的まとまりを表現する機能,②は記号列の有する知的意味に話し手の発話態度というモーダルな意味を加算する機能を有している。話し手は,句音調によって音調句を表現しつつ談話を推進させていく。この音調句末において,話し手は,句末音調による表現を記号列による表現に加算することができる。有標となる句末音調の音韻的形式には,/上げ・平ら・下げ/の3 種がある。これら3 種の句末音調には,それぞれA 種とB 種がある。A 種とは,句末拍とその手前の拍との高さの関係で/上げ・平ら・下げ/が決定される形式,B 種とは,句末母音の伸長による漸次的高さの方向性で,/上げ・平ら・下げ/が決定される形式である。A 種はプロミネンス,B 種はインテンシティの働きによる。表現的圧力がかからない無標の形式では,アクセントがそのまま顕現する。表現的圧力がかかる場合,句末音調は,(i)A 種のみ,(ii)B 種のみ,(iii)組み合わせ,として結節される。(iii)には,A 種とB 種,B 種とB 種の組み合わせがある*。, Article, 国立国語研究所論集.5:77-94(2013)}, pages = {77--94}, title = {談話論からみた句末音調形式の抽出}, volume = {5}, year = {2013} }