@article{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:02000092, author = {福山, 泰治郎 and 内川, 義行 and 小野, 裕}, month = {Mar}, note = {2020年6月30日から7月1日のまとまった雨によって,長野県南部・根羽村の矢作川最上流域で小規模な崩壊と土石流が発生した。人的被害はなかったものの,作業道の崩落や土砂氾濫などの被害が生じた。雨量・流量・土砂濃度の時系列と₇月₅日の現地調査をもとに,崩壊と土石流の発生メカニズムを推定した。まず降雨のピーク時(6月30日23時20分頃)に崩壊が発生して暗渠の吐口が崩土で閉塞され,それにともなって作業道上流側の湛水位が急上昇したとみられる。このとき水が作業道地下に浸透して下流側に漏出したとみられ,雨がほぼ停止した7月1日4時20分に崩土が再移動し,それにともなって暗渠から急激に排水されたと考えられる。これにより崩壊土砂が土石流化し,高濃度の濁水が流路を侵食したと推測された。土石流のピーク流量は,流下痕跡から推定した流下断面積に土石流の流速を乗じて9.2 m³s⁻¹と見積もられた。この値は,既往最大日降水量を合理式に適用して求めた清水ピーク流量と土砂濃度から推定した土石流ピーク流量(3.1m³s⁻¹)の3倍と顕著に大きい。この試算は,渓床堆積物と崩壊土砂の両者が土石流に寄与したという推測と一致していた。, Article, 信州大学農学部AFC報告 19: 79-88(2021)}, pages = {79--88}, title = {2020年7月1日の豪雨により根羽村で発生した崩壊と土石流}, volume = {19}, year = {2021} }