@article{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:02001403, author = {荒瀬, 輝夫 and 中野, 正基}, journal = {信州大学農学部AFC報告}, month = {Mar}, note = {クロモジ属植物は一般的に特有の香りをもつ有用な森林資源であり,信州大学農学部手良沢山演習林ではアブラチャンとクロモジの2種が下層の低木として普通に見られる。本報では,これら2種の分布特性を生育地の地形から明らかにすることを目的とした。手良沢山演習林内(標高1,010~1,260 m)を調査範囲とし,面積100 m2の調査地点を19地点設定した。2021年に各調査地点においてアブラチャンとクロモジの個体数を計測し,地形の特性として調査地点の斜面方位(4方位)と大地形(尾根,中腹,谷),および立木株元の微地形を測定した。微地形は,立木株元を中心として縦断方向,横断方向に50 cm 間隔で5地点ずつの比高を測定し,比高を目的変数,株元からの距離を説明変数とする2次多項式近似により小凸地と小凹地を判定した。19地点の合計でアブラチャン57個体,クロモジ185個体が確認された。斜面方位と大地形を説明変数とする重回帰分析(数量化Ⅰ類)の結果,個体数への影響は,斜面方位は有意でなく大地形が有意で,重み(偏回帰係数)の値から,アブラチャンでは谷寄り,クロモジでは尾根寄りが適地であることが読み取れた。微地形について斜面方位,大地形とのクロス集計表を解析した結果,2種とも全体として小凸地が最多で50%以上を占めたものの,斜面方位ではS においてのみ10~20%と有意に少なく,大地形では中腹においてのみ20~40%と少ない傾向が認められた。このことから,微地形と土壌水分や土壌の安定性との関係が示唆された。, Article, 信州大学農学部AFC報告 21 : 35-42, (2023)}, pages = {35--42}, title = {生育地の地形からみたクロモジ属低木2種の分布特性}, volume = {21}, year = {2023} }