@article{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:00021266, author = {沖, 裕子}, issue = {1}, journal = {信州大学人文科学論集}, month = {Sep}, note = {会話相手の手許にあるものを見て、「コーヒー?」などと名詞止で質問する表現は日本語では自然だが、韓国語では使用しにくいことが指摘されている。同じ会話場面で、日本語ではなぜ名詞止が可能で、韓国語では述語が必要なのか、説明を試みた。まず、省略には、イーミックなレベルでの省略と、エティックなレベルでの省略があることを整理した。「コーヒー?」の例は、イーミックなレベルでは述語が省略された名詞1語文として定位されるが、具体的な場面における表現の適切性を判断するエティックなレベルでは、日本語では省略ではなくこの場面の無標の表現の一つとして定位される。そのうえで、日韓の同じ場面で名詞止の適否判断が異なる理由を、日本語と韓国語の談話構築態度の差から分析考察した。日本語は、話し手と聞き手がコーヒーを見る視線を重ね合わせる談話構築態度(三項関係)をとるため、述語がなくても状況復元が容易である。韓国語は、三項関係をとらず自他向かい合いの関係に立ちコーヒーを共同注視しないため、動きや状態を言語で描写する述語が必要となり、名詞止が使用できないと説明した。, Article, 信州大学人文科学論集 7(1): 83-96(2019)}, pages = {83--96}, title = {対照談話論からみた日韓の省略}, volume = {7}, year = {2019} }