@article{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:00021382, author = {中野, 和真 and 関口, 伸一 and 山本, 雅道}, journal = {環境科学年報}, month = {Mar}, note = {動物体表付着性珪藻については古くから知られており,様々な種類の動物体表において研究がなされている.しかしながら淡水域の脱皮動物においては,ほとんど調査が行われていない.そこで本研究では,アメリカザリガニ(Procambarus clarkii)甲羅上に着生する珪藻の細胞数と種組成の季節変化を調べることを目的として,埼玉県所沢市にある溜め池において,アメリカザリガニの甲羅上に付着する珪藻の1 ㎜² あたりの細胞数と種組成を調査した.その結果,アメリカザリガニの甲羅上の細胞数は平均84±1.1×10² inds.㎜⁻² であり,11月に最も少なく1±3 ㎜⁻² であり,5月に最も多く2.5×10² inds.㎜⁻²であった.一方,溜め池の泥上から採取した珪藻群集では平均1.8×10⁵±1.5×10⁵ inds.㎜⁻²であった.泥上の珪藻細胞数は5 月に最も少なく6.2×10⁴ ± 4.5×10⁴ inds.㎜⁻² であり,10月に最も多く3.1×10⁵ ± 1.9×10⁵ inds.㎜⁻² であった.珪藻の細胞数は泥上の方がアメリカザリガニ甲羅上よりも明らかに多いことがわかった.種組成に関して,一年を通じてアメリカザリガニの甲羅上と泥上のどちらにおいてもNavicula 属やCraticula 属が優占した.Surirella 属などの割合などにおいて多少の違いがあるものの,アメリカザリガニ甲羅上と泥上の珪藻組成は類似していることがわかった.このことから,アメリカザリガニが多くの種類の珪藻の分布拡大に貢献している可能性がありうる., Article, 環境科学年報 42:45-53(2020)}, pages = {45--53}, title = {アメリカザリガニの甲羅上に着生する珪藻群集の季節変化}, volume = {42}, year = {2020} }