@article{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:00021968, author = {沖, 裕子 and 姜, 錫祐 and 趙, 華敏 and 西尾, 純二}, issue = {1}, journal = {社会言語科学}, month = {Sep}, note = {日韓中の依頼談話を対象に,実例と内省観察によって,発想と表現の巨視的異同を対照的に記述した.依頼行動があって,次に言語選択がある.そのため,社会文化が,意識態度,談話内容,言語表現に影響していることを明らかにした.まず社会文化を観察すると,中国と韓国社会には,積極的に依頼しあうことによって人間関係を構築していく互恵関係構築文化があるのに対して,日本社会にはそれがないことが分かった.中国社会では,依頼し合うことが「関係(グヮンシー)」と呼ばれる社会的きずなを築く手立てとして機能している.「関係」の間柄では依頼を基本的に断らないため,頼む側は,依頼相手が実現しやすいように,何をどこまでなぜ依頼するのか,言葉で明確に述べることが常識ある丁寧な態度だと意識されている.韓国社会の互恵関係はウリ(親密関係)間で成り立ち,中国より軽微な依頼の応酬もみられ,一部様式化している.依頼内容は,相手の現在の状況と自己の実情を言葉で率直に伝える.相手の依頼を断ることはできるが,相手が納得する理由が必要である.日本社会には,相手に頼むことからまず始める互恵関係構築文化は無い.自助と,共同体の共助が基本で,個人的な依頼は相手に迷惑をかける行為だと認識されている.場面意識にもとづいて,状況と心情をそれとなく伝えていくことで,相手の察しを待つ依頼表現が選択される., Article, 社会言語科学.21(1):80-95(2018)}, pages = {80--95}, title = {依頼談話の発想と表現 : 異文化接触問題の解決をめざした日韓中対照談話論}, volume = {21}, year = {2018} }