@article{oai:soar-ir.repo.nii.ac.jp:00007423, author = {金井, 美沙枝 and 征矢野, あや子 and 岡田, 真平}, issue = {1}, journal = {信州公衆衛生雑誌}, month = {Aug}, note = {目的:加齢に伴って注意資源量が減少し、さらに効果的に注意資源を配分することが困難になるために、同時に行う複数の行為のパフォーマンスが低下し、転倒の要因となると考えられている。注意配分機能の評価方法のひとつに「かなひろいテスト」がある。認知症予防の保健事業で使われているこのテストを、転倒のハイリスク者のスクリーニングにも利用したいと考えた。本研究の目的は、地域高齢者を対象とする保健事業で得た情報を用いて、注意配分機能と転倒や転倒に関わる指標(移動能力、転倒予防自己効力感)との関連を明らかにすることである。方法:長野県A市では、脳いきいき健診の中でかなひろいテストが、また健脚度(R)測定事業で転倒状況の把握と転倒に関連する移動能力評価が行われている。これら2種の健診を同年度に受けた64歳以上の地域住民561名分の匿名化されたデータを二次分析した。結果:分析対象者は561名、年齢(平均± 標準偏差)は74.4±5.8歳であった。かなひろいテストの合格群は404名(73.9±5.6歳)、不合格群は157名(77.7±5.5歳)で、不合格群は合格群に比べて有意に高齢であった。過去1年間の転倒者、その後11年間の転倒者の割合は、2群に有意な違いがなかった。移動能力は不合格群が合格群より有意に低く、対象を前期・後期高齢者で層化しても同様の結果だった。転倒予防自己効力感は不合格群の方が合格群より有意に低く、とくに後期高齢者に多くの項目で有意差があった。考察:かなひろいテストは転倒とは直接関連がなかったが、移動能力、転倒予防自己効力感との関連はみられた。この結果から、母音を拾うという認知課題と物語の意味を読み取るという認知課題で構成されたかなひろいテストだけで転倒を予測することは難しいため、運動課題と認知課題を組み合わせた二重課題の評価方法など、他の評価方法を検討する必要性が示唆された。また注意配分機能や移動能力の低下に応じた支援の必要性が示唆された。, Article, 信州公衆衛生雑誌 4(1): 83-88(2009)}, pages = {83--88}, title = {地域高齢者の注意配分機能と転倒・移動能力・転倒予防自己効力感との関連}, volume = {4}, year = {2009} }